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(1) | 学修ポートフォリオの構築 | [研究代表者] 長谷川 岳史(経営
学部、学修支援・教育開発センター長) [共同研究者] 谷 直樹(経済学部)、築地 達郎(社会学部)、松岡 信哉(文学部)、樋口 三郎(理工学部) |
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(2) | 言語評価指標を活用した自律的学習を支援する自己評価システムの開発 | [研究代表者] 松居 竜五(国際学部、グローバル教育推進センター長) [共同研究者] 三原 龍志(文学部)、稲垣 宏明(法学部)、木下 謙明(経済学部)、小松 知子(経営学部)、長谷川 岳史(経営学部) |
概要: 中央教育審議会のいわゆる「学士課程答申」(2008年)において「多様な学習活動の成果を評価する観点から、学習ポートフォリオの手法を積極的に取り入れていくことは有意義である。」と示され、続く「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて(答申)」(2012年)においても「学修ポートフォリオ」の導入が推奨されたことに伴い、近年、「学修ポートフォリオ」を導入し、学修支援や教育改善に活用しようとする大学が増加してきている。また、学生の質的成果を可視化するツールである「ディプロマサプリメント(学位証書補足資料)」としての「学修ポートフォリオ」の活用も注目されている。
本学においても、2015年度から授業期間中にフレキシブルに活用できる学修・教育支援ツールを充実させるため、情報メディアセンターが外部サービス(クラウド)の一環としてmanaba courseを導入し、全学的な利用環境が整備されたことに伴い、「ポートフォリオとしての活用」を検討することが2016年度の全学教学課題となっており、「学修ポートフォリオ」の構築は喫緊の課題となっている。
そこで本研究プロジェクトでは、すでに「学修ポートフォリオ」を導入している大学の事例調査を進めながら、課題等を整理し、本学における「学修ポートフォリオ」の構築に向けた研究を行う。
概要: 2015年1年間に日本に訪れた外国人客は2000万人近くとなり在留外国人数も223万人を越えている。このことは、日本国内でも英語のみならずそれ以外の外国語を含めて複数の外国語を使用する機会が増えてきていることを意味するとともに、国際化が英語一言語の使用だけですまなくなってきている現在、本学のグローバル教育も全学で複数の外国語によるコミュニケーションができる人材の養成が必要となってきていることを意味する。しかしコミュニケーション力など言語の運用力について一貫した関係者間で共有しうる説明原理の下に目標や評価を含むカリキュラムデザインが構築されているとは言い難い。
一方、近年外国語教育プログラムにおいてCan-doを用いた目標設定や評価を行う機関が増えてきているが、その中でも欧州評議会が開発したCEFR(欧州言語共通参照枠)が汎用性のある外部指標としての実績があり、英語教育を中心にそれを参照して行われている機関が複数散見されるようになった。また欧州評議会では、CEFRを活用して、言語能力をヨーロッパ共通の尺度で自己評価し異言語・異文化体験を簡潔に示す「言語パスポート(Language Passport)」、言語能力のほか、言語学習履歴や学習目標、異文化・異言語体験を詳細に記録する「言語バイオグラフィー(Language Biography)」、学習成果や検定証明書を保存する「資料集(Dossier)」の3つで構成されたヨーロッパ言語ポートフォリオ(European Language Portfolio以下ELP)を提唱している。学習者はELPを活用することで、自分の外国語の能力や学習の情報を提供できるだけでなく、自分の言語能力を内省し次のステップの目標を認識するという自律的学習を進めることが可能となる。
そこで本研究は、上記ELPの目的の一つである学生の外国語の自律的学習を支援するためCEFRの言語評価指標を利用して自己評価システムを開発することを目的とし、評価指標を用いた学修支援、教育改善のモデルケースを構築することを目指す。
学修支援・教育開発センター(深草和顔館1階)
(内線 1050・1052)
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